「人類利用最古の化学反応とは?」

キンケミ通信をご覧頂きありがとうございます。
第一回目のコラムとして、身の回りの化学についてご紹介していきいと思います。

このコラムを通じて少しずつ化学を身近に感じてもらえれば幸いです。

「人類利用最古の化学反応」とは??

人類が利用した最古の化学反応と聞かれて、何を思い浮かべますか?

化学反応という言葉からイメージするものといえば、学校で勉強した難しい化学式や、薬品を使った実験などを思い出される方も多いのではないでしょうか。化学反応は日常生活とはあまり関係性がないように感じられるかもしれません。
しかし、私たちの身の回りにも、生活にとって欠くことのできない化学反応があります。

それが、「火」、厳密にいえば物質と酸素の化合である「燃焼」です。

百数十万年前という昔、人類は初めて「火」を利用しました。
人類による「火」の利用はあらゆる文明や産業を発展に導き、現代でも皆さんのご家庭のガスレンジでうす青い炎が勢いよく燃えています。
火の利用、「燃焼」、これこそが人類が利用した最古の化学反応であり、また一番身近に見られる「化学」の現象といえます。

このように「燃焼」は身近な現象であり、100万年以上の人類による利用の歴史をもっているにもかかわらず、その機構や現象の解析には、未知の点があります。基礎的な研究が進歩しだしたのは、なんとここ20年ぐらいなのですよ。

今回は人類が利用した最古の化学反応である、火の利用=燃焼といった化学反応を紹介しました。

次回コラムでは、私たちの身近にある「さび」について紹介したいと思います。これもまた私たちの生活に根付いた化学反応といえます。あまり知られていない「さび」の秘密とはなんでしょう?

乞うご期待ください!